スマホに挿すだけで本格サウンド|Kiwi Ears x B_Media Chorus Type-C・マイク付きレビュー
スマートフォンからイヤホンジャックが姿を消し、現在はワイヤレスイヤホンが主流になっています。
しかし、ワイヤレスイヤホンには充電の手間や音声の遅延、Bluetooth接続の不安定さなど、無線ならではの気になる点もあります。
そこで注目したいのが、スマートフォンのUSB-C端子へ直接接続できる有線イヤホンです。
今回レビューする「Kiwi Ears x B_Media: Chorus」は、DLC振動板を使用したダイナミックドライバーを搭載するインイヤーモニター(IEM)。今回使用するのは、スマートフォンとの接続に便利なType-C・マイク付きモデルです。
USB-C端子へ挿すだけで使用でき、充電やBluetooth設定は必要ありません。音楽鑑賞だけでなく、動画視聴、ゲーム、オンライン会議など、幅広い用途に対応できるイヤホンです。
この記事では、Chorusのデザインや装着感、音質、Type-Cモデルならではの使いやすさを詳しく紹介します。
※本記事はKiwi Ears様から製品提供を受けて作成しています。レビュー内容には影響せず、実際に使用して感じた点を率直に記載しています。
Kiwi Ears x B_Media: Chorusとは


Kiwi Ears x B_Media: Chorusは、イヤホンメーカーのKiwi Earsと、オーディオレビュアーであるB_Mediaとのコラボレーションによって誕生したインイヤーモニターです。
Kiwi Earsは、比較的手に取りやすい価格帯でありながら、音質やチューニングにこだわったイヤホンを展開しています。
「Chorus」にはDLC(Diamond-Like Carbon)振動板を採用したシングルダイナミックドライバーを搭載。メーカーは、豊かな中音域、力強いサブベース、繊細な高音域を組み合わせた、温かみのあるバランスを特徴として挙げています。
接続端子は、次の3種類から選択できます。
- 3.5mm・マイクなし
- 3.5mm・マイク付き
- Type-C・マイク付き
今回は、iPhoneやAndroidスマートフォン、タブレット、PCなどへ直接接続しやすい「Type-C・マイク付き」を使用します。
Kiwi Ears x B_Media: Chorusのスペック

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Kiwi Ears x B_Media: Chorus |
| 形式 | インイヤーモニター(IEM) |
| ドライバー | シングルDLCダイナミックドライバー |
| 再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
| インピーダンス | 32Ω(±10%) |
| 感度 | 103dB(±1dB)@1kHz |
| ケーブル接続 | 0.78mm 2Pin |
| ケーブル | 2芯銀メッキケーブル |
| ケーブル長 | 1.2m |
| 接続端子 | USB Type-C |
| マイク | あり |
| イヤーピース | S・M・L(開口部大・小 各3種類) |
| 価格 | 7380円(Amazon価格) |
付属品

パッケージには、主に次のものが入っています。
- Chorusイヤホン本体
- 2芯銀メッキケーブル
- イヤーピース3サイズ(S・M・L )開口部大小2種類
- 取扱説明書
イヤーピースは開口部大・小でS・M・Lの3サイズが用意されています。開口部が広いものは「高音が伸び、音場が広く」なり、狭いものは「低音が強調され、音がまとまる」傾向にあります。
開口部小(グレー)は軸部分は硬質のゴムが採用されています。対して大(ホワイト)は全て軟質の樹脂素材で整形されています。イヤーピースのサイズは装着感だけでなく、遮音性や好みの音質に合わせて、自分の耳に合うサイズを試してみましょう。私は開口部大(ホワイト)が聴き取りやすくて好みでした。

金属製フェイスプレートを採用した個性的なデザイン

Chorusのフェイスプレートには、CNC加工された金属素材が採用されています。
【実物を見た色、模様、光沢感などを追記】
イヤホンの外側にはKiwi EarsとB_Mediaのコラボレーションを示す”オーディオビジュアライザー”のようなデザインが施され手触りはザラっとしたマッドな感触、一般的な低価格イヤホンとはひと味違う存在感があります。
一方、耳に触れるハウジング部分は光沢のある滑らかな触り心地となっており、内部には空気圧を調整するためのベントが設けられています。
0.78mm 2Pinによるケーブル着脱に対応

イヤホン本体とケーブルの接続には、IEMで広く採用されている0.78mm 2Pin端子が使われています。
ケーブルを着脱できるため、万が一ケーブルが断線した場合でも、イヤホン本体を買い替えずにケーブルだけを交換できます。また、好みに合わせて別のケーブルへ変更できることも、着脱式イヤホンのメリットです。今回はUSB-cコネクタを使用しましたが3.5mmに変更することも可能です。
付属ケーブルは2芯の銀メッキ仕様。耳の後ろへケーブルを回す、いわゆる「耳掛け」で装着します。
ケーブルは2本のスパイラルケーブルで直径は3mm程度です。硬さも中程度で取り回しも問題ありませんでした。
Type-Cモデルにはマイク付きのインラインリモコンが搭載されているため、音楽を聴いている途中でも通話へ移行できます。リモコンは再生と停止、長押しでマイクのON/OFFの切り替えが可能です。
Type-Cだからスマートフォンへ直接接続できる

今回使用したモデルの大きな特徴が、USB Type-C端子を採用していることです。
USB-C対応のiPhoneやAndroidスマートフォン、iPad、PCなどへ直接接続できるため、一般的な3.5mmイヤホンをスマートフォンで使用するときのように、変換アダプターや外付けDACを別途用意する必要がありません。
Bluetoothのペアリングや充電は必要ありません。使いたいときに挿すだけで音を聴ける手軽さは、有線イヤホンならではです。
ただし、USB-C端子の仕様やOSによっては、一部のスマートフォンやゲーム機でマイク、リモコンなどの機能が制限される可能性があります。
装着感
Chorusは耳の形に沿うようなIEMらしい形状をしています。
ケーブルを耳の後ろへ回して装着するため、ケーブルの重さがイヤホン本体へ直接かかりにくく、歩いているときにも安定しやすい構造です。
実際に装着してみると、サイズ感は少し小型で耳の中に収まります。ケーブルが耳にかかっているので落下の心配もなく、長時間の使用でもストレスは感じませんでした。
音質|温かさと迫力を意識したサウンド

Chorusは、DLC振動板を採用したシングルダイナミックドライバーを搭載しています。
DLCは”ダイヤモンド・ライク・カーボン”の略で硬さと軽さを両立しやすく、振動板が入力信号に素早く反応することで、低音の輪郭や細かな音の再現性を高めることが期待される素材です。
メーカーはChorusの音について、豊かな中音域、力強いサブベース、控えめながら細部を感じられる高音域を特徴として説明しています。
今回のレビューではiPhone17PROからの直差し、気軽に使える環境で視聴しました。イヤーピースは開口部が小さい方を装着。
低音
低音は量感があり、弾力を感じられるサウンドです。少し控えめな印象です。
低音の迫力がありながら、ボーカルを邪魔しないバランスです。ポップスやヒップホップ、EDMなど、リズムを楽しみたい楽曲との相性が良いと感じました。
中音
中音域では、ボーカルが自然に感じる位置から聞こえます。
ボーカルは適度な温かみがあり、しっかりと聴きやすいチューニングです。
楽器とボーカルの分離については明確に分かれており聴きやすい。ボーカル中心の楽曲を気持ちよく聴きたい人に適した傾向だと感じました。
高音
シンバルや弦楽器の細かな音も聞き取れで、音量を上げた際の刺さりは感じにくい印象です。
派手に高音を強調するタイプというよりも、低音と中音の温かさを残しながら細かな音を加えるようなバランスです。
音場と定位
音の広がりは標準的です。
左右の音の位置は把握しやすく、動画やゲームでは銃撃音や足音の距離感を聞き分けることもできました。
マイク性能

Type-Cモデルにはマイクが搭載されているため、スマートフォンでの通話、オンライン会議、ボイスチャットにも使用できます。
静かな室内では、高品質とはいきませんが明瞭な状態で相手へ届きました。
屋外や生活音のある場所でも声を比較的聞き取りやすく感じました。日常的な通話やオンライン会議で手軽に使うためには十分な機能といった感じです。
3.5mmイヤホンとの違い
Type-Cモデルは、スマートフォンへ直接接続できることが最大のメリットです。
| 比較項目 | Type-Cモデル | 3.5mmモデル |
|---|---|---|
| スマートフォンとの接続 | USB-Cへ直接接続 | 機種によって変換アダプターが必要 |
| DAC | ケーブル側に内蔵 | 再生機器または外付けDACを使用 |
| 使いやすさ | 挿すだけで使いやすい | 接続機器の選択肢が多い |
| 音質の拡張性 | 内蔵DACの性能に依存 | DACやアンプを交換できる |
| ケーブル交換 | 対応 | 対応 |
| おすすめの用途 | スマホで手軽に使う | オーディオ機器でも使う |
スマートフォンでの手軽さを優先するならType-C、DACやヘッドホンアンプを組み合わせて音の違いを楽しみたいなら3.5mmモデルが適しています。
Chorusは0.78mm 2Pinの着脱式なので、対応するケーブルを用意すれば、購入後に接続方法を変更できます。
Kiwi Ears x B_Media: Chorusの良かったところ

実際に使用して感じたメリットは次のとおりです。
- USB-C端子へ直接接続は簡単に使えて、持ち運びもコンパクト。充電やBluetooth設定が必要ないので使用ハードルが低い。DLCダイナミックドライバーを搭載で本格的なサウンドを気軽に聴くことができます。
- マイク付きで通話にも使えるので実用性も高い。銀メッキスパイラルケーブルと金属製フェイスプレートの質感が高く見た目もいい。
気になったところ
価格から考えれば、申し分のない性能で本機自体の気になる点はケースが欲しかったともうくらいです。あとこれはワイヤレスイヤホンとの使い方の違いなのですが、有線接続のため遅延や充電切れを気にせず使える一方、使用中はスマートフォンのUSB-C端子が埋まります。長時間の動画視聴やゲームでは、端末のバッテリー残量を事前に確認してプレイがいいですね。
Kiwi Ears x B_Media: Chorusはこんな人におすすめ

ChorusのType-C・マイク付きモデルは、次のような人におすすめです。
- スマートフォンで手軽に本格的有線イヤホンを使いたい
- ポップス、ヒップホップ、ボーカル曲をよく聴く
- 音楽だけでなく通話やオンライン会議にも使いたい
- 初めてインイヤーモニターを購入する
反対に、完全ワイヤレスの身軽さを優先する人や、ノイズキャンセリング、外音取り込み機能を必要とする人には向いていません。
まとめ|USB-Cの手軽さとIEMらしい音を両立

Kiwi Ears x B_Media: Chorusは、DLC振動板を採用したシングルダイナミックドライバーと、CNC加工された金属製フェイスプレートを備えたインイヤーモニターです。
Type-C・マイク付きモデルは、USB-C対応のスマートフォンやPCへ直接接続可能。変換アダプターや充電、Bluetooth設定を必要とせず、接続するだけで音楽、動画、ゲーム、通話を楽しめます。
解像度が高く楽器ごとにしっかり聴き分けられる、ボーカルを聴き取りやすくまとめたサウンドが印象的でした。
ワイヤレスイヤホンの便利さとは違う、有線接続の安定性と手軽さを備えたChorus。スマートフォンで気軽にIEMのサウンドを体験したい人にとって、検討しやすい1台です。


