CIO好きが推す iPhoneに最適な急速充電器の選び方
急速充電の必要性
目まぐるしいスピードで流れる私たちの日常。その中で活躍してくれる時短家電の一角である充電器にフォーカスを当てたのがこの記事です。
急速充電技術の進化により、スマホ・ノートPC・タブレットなどを短時間で充電し、忙しい日常に大いに役立ってくれます。特に、CIOブランドの充電器は、その革新的な技術と高い性能で注目を集めています。
例えば、NovaPort TRIO 65Wは、最大65Wの出力と3つのポートを備え、GaN技術を採用することで小型化と高効率を実現。一方、NovaPort DUOⅡ45Wは、やや低い出力ながら、世界最軽量級のコンパクトさを追求したモデルです。
そもそも充電器はどのように選ぶべきなのか?数多くある充電器から自分にあった充電器はどうやって選ぶのか?
この記事ではiPhoneユーザーでCIO好きな私のこだわりでシーンに合わせたおすすめの充電器をお伝えします。出力、ポート数、技術、デザイン、価格など、様々な観点から徹底比較し、あなたのiPhoneに最適な急速充電器選びをサポートします。
充電器の仕組み
必要な電力
使用する機会の多いスマホiPhoneの推奨電力(W)は、20W程度とされています。
そのため電力20Wは充電器選びの最低ラインとなります。
??純正の充電器があるから大丈夫じゃないの?となるのですが、iPhone16では充電器は付属していません。そのためしっかりと自分にあった充電器選びが大切になります。
じゃあ20Wでいいか!となるのですが、もう少し深く考えていきましょう!
理由はiPhone16のMagSafe充電での最大電力は25Wとなっているのですが、そのためには30Wが推奨されているからです。これから充電器の購入を考えている方は30W以上を選んでおいた方が良いでしょう。
iPhone12以降の最適なワット数は20W
iPhone16のMagsafe充電は最大25W!そのため30W以上のアダプターが必要になります
ポートの種類
現在主流の充電ポート(差し口)規格は5種類あります。 かつてはUSB-Aが一般的でしたが、USB-Aの最大出力は15Wが限界のため、より高出力が可能なUSB-Cが普及してきました。
USB-Cは、最大出力が240Wまで対応しており、iPhoneの最適な充電電力である20Wを十分にカバーできます。そのため、充電器を選ぶ際には、必ずUSB-Cポートが搭載されていますいるか確認するようにしてください。
一方、LightningはAppleの独自規格で、20Wの出力に対応していますが、これは主にiPhone側のポートとなります。 充電器側にはLightningポートは存在せず、iPhone 15からはiPhone側でもLightningポートがUSB-Cに切り替わったため、今後Lightningの活躍は減少していると考えられます。
充電方式 | 主な特徴 | 最高出力 | 対応デバイス |
---|---|---|---|
USB-A | 一般的で広く普及 | 最大15W ※独自企画のぞく | 色々なガジェットで使用されている |
USB-C | 高速充電、リバーシブル | 最大240W | iphone15-、Android、ノートPC他 |
Lightning | Apple独自の規格 | 最大20W | iPhone5-14 AirPods(一部のぞく) |
ワイヤレス充電 (Qi) | コード不要 置くだけ充電 | 最大15W | Qi対応デバイス Apple Watch |
MagSafe | 磁気接続 | 最大15W | iPhone 12以降、他 ケーブル不要、専用の磁気アタッチメントが必要。iPhone 16は最大25W充電可能 |
有線ポートの選び方
選ぶべき有線ポートがUSB-Cに決まったら次は、規格です。
見た目同じように見えるUSB-Cにも規格という種類があります。代表的な規格はPD(Power Delivery)とQC(Quick charge)です。
細かいことを気にしない方はこのパートは読み飛ばしても大丈夫です。ただし必ずPDかQC3.0のどちらかの規格かが採用されている充電器を選んでください。
Power Delivery(USB PD)
規格 | 最高出力 | 電圧 | 電流 |
---|---|---|---|
USB PD 2.0 | 100W | 5V/9V/12V/20V | 5A |
USB PD 3.0 | 100W | 5V/9V/15V/20V | 2.25A/3A/5A |
USB PD 3.1 | 240W | 5V/9V/15V/20V (24V/36V/48V) | 3A/5A |
USB Power Delivery (USB PD)は、USB Implementers Forum (USB-IF)というUSBの規格作成団体により規格された USB-C端子を使用した高効率な給電規格です。
電圧はPD3.0なら最大100W、PD3.1なら最大240Wまで電力供給が可能です。電圧レベルは5、9、15、20Vと複数の電圧レベルをサポートしており、スマートフォンからノートPCまで幅広いデバイスに対応しています。
また、双方向での充電も可能で、モバイルバッテリー→スマホはもちろんのこと、スマホ→モバイルバッテリーへの給電も可能です。過電圧、逆電流などを保護する安全性も有していいます。
充電したいデバイスに適した電力に調整してくれるのが、急速充電ですね。
見た目は同じUSB-CでもPD対応と、そうでないものがあるので注意が必要。
PPSは、USB Power Delivery(上記PD3.1)の拡張規格で、より効率的な充電を実現する技術です。充電器と機器間で電圧(3.3〜16V)と電流(最大3A)を20mV・50mA単位で細かく調整し、機器の状態に最適な電力を供給します。これにより、充電効率と速度が向上し、機器の発熱を抑えつつバッテリー寿命を延ばす効果があります。PPS対応の充電器と機器が必要ですが、最新のスマートフォンやタブレットで採用が進んでいます。非対応機器でも通常の充電は可能で、互換性も確保されています。
Quick Charge(QC)
Quick Chargeは、Qualcomm社が開発した急速充電技術です。
通常のUSB充電よりも高速に充電できる規格で、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスに広く採用されています。
この技術の特徴は、デバイスと充電器間で最適な電圧を自動的に選択し、効率的な充電を行うことです。例えば、Quick Charge 5.0では最大電圧100Wが可能となり、3.7V〜21.5Vの範囲で50mV刻みの電圧調整が可能で、デバイスの状態に応じて最適な電力を供給します。
バッテリーの寿命を考慮した安全な充電も特徴の一つです。
規格 | 最大電力 | 電圧 | 電流 |
---|---|---|---|
Quick Charge1.0 | 10W | 5V | 2A |
Quick Charge2.0 | 18W | 5V/9V/12V | 2A/3A |
Quick Charge3.0 | 36W | 3.6V〜12V | 2.6A/4.6A |
Quick Charge4.0 | 36〜45W | 3V〜21V(USB-PD) | 3A/5A |
Quick Charge5.0 | 100W以上 | 3.7V〜21.5V | 5A |
Appleにも独自の急速充電企画「Apple fast charge」があるよ!
USB-PD?QC?Apple fast charge?意味が分かりまん!
Apple fast chargeもPD企画の中の一種だよ!
GaNとは「窒化ガリウム」を使用した次世代の半導体です。この半導体は高耐圧・低損失が特徴で、従来のシリコン半導体と比べて発熱が少ないことからPDなどの急速充電に採用されています。
無線充電の選び方
次は、それぞれの充電方式のメリットや使い方について詳しく見ていきましょう。
ご紹介するのは、無線充電の「MagSafe充電」と「ワイヤレス充電」です。
MagSafe 充電は、スマホの背面にマグネットで充電器をぴったり装着し、簡単に充電できる規格です。iPhoneではiPhone 12以降のモデルで採用されており、背面だけで充電がスタートする便利で安定した充電方法として人気です。
一方、ワイヤレス充電は、充電パッドの上にデバイスを置くだけで充電ができる規格です。主にApple WatchやAirPodsなどで利用されており、ケーブルを差し込む手間がなく、手軽に充電できるのが魅力です。
それぞれの充電方法のメリットや使い方を、次に詳しく見ていきましょう。
Magsafe充電
MagSafeは、Appleが開発した独自の技術で、iPhone 12シリーズから導入されました。
MagSafeの魅力は、その名の通り、磁力を利用した接続方式にあります。充電効率が向上。これにより、最大15Wの高速ワイヤレス充電が可能になります。
また、MagSafeは充電だけでなく、様々なアクセサリーの取り付けにも対応しており、より便利で快適なライフスタイルをサポートしてくれる便利な機能です。
AppleがMagsafeの技術を提供し、国際基準になったのが”Qi2(チーツー)”です。
ワイヤレス充電
ワイヤレス充電は、ケーブルを使わずにスマートフォンや他のデバイスを充電できる便利な技術です。 充電器の上にデバイスを使うだけで電力が供給されるため、充電ポートを探す手間やケーブルの煩わしさがなくなります。
この技術は主にQi(チー)規格を採用しており、iPhoneやAndroidの多くの機種、Apple WatchやAirPodsなど、広域デバイスで利用可能です。デバイスをワイヤレス充電器に置くと、電磁誘導によって電力がデバイスに渡って、効率的にバッテリーが充電されます。
ワイヤレス充電の利点は、ケーブルの摩耗や断線を防ぐだけでなく、デバイスを充電エリアに置くだけで充電が始まるため、充電の手間を大幅に軽減できる点です。
QiのMagsafeの技術と統合して新しく”Qi2”に進化しました。
Qi2にはマグネット機能もあります。
電力を確認したい時は電流チェッカーを使うと便利です。
おすすめ充電器
毎日の持ち運び用
スマートフォンやタブレット、ワイヤレスイヤホンなど、日常的に使用するデバイスが増える中、外出先でも手軽に充電できる軽量な充電器は必須
特に、通勤や日帰りの場面では、荷物をできるだけ軽くしたい場面では、コンパクトで高性能な充電器が大活躍します
ここでは、持ち運びに最適な2つの軽量充電器をピックアップし、その選び方やおすすめポイントを詳しく解説します。
この2つは軽量・コンパクト設計がポイントです。iPhone2台のUSB-C充電ならどちらの充電器も問題ありません。しかしiPadやMacBook(30〜45W)の充電も単体なら急速充電できますが、iPhoneとiPadなどの同時充電の場合は急速充電するためのスペックは足りません。
スマホ利用がメインの方にはベストですが、iPadやMacBook の同時充電を使う場合は、もう少し電力がでるスペックを選びましょう。
これら2つの充電器は、軽量・コンパクト設計が大きなポイントです。
iPhone2台のUSB-C充電であれば、どちらの充電器も問題なく対応できます。
iPadやMacBook(30〜45W)単体であれば問題ありませんが、iPhoneとiPadなどを同時に充電する際には、出力不足になることがあります。
そのため、スマートフォンの利用がメインの方には最適な選択ですが、iPadやMacBookも同時に充電する必要がある場合は、より高出力のスペックを備えた充電器を選ぶ方が良いでしょう。
「PowerIQ3.0」はAnker独自の技術でPDとiQと互換性があります。
両メーカーともAmazonでセールをやっていることが多いので、セール時が購入のチャンス!
旅行・出張に最適
旅行や出張時、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど、常に使うデバイスの充電切れは避けたいものです。
地図やスケジュール確認、ビジネスのメール対応など、あらゆるシーンでデバイスが活躍する今だからこそ、充電器を持ち歩くことは重要な準備の一つとなります。
特に、長時間の移動や電源が確保できない環境では、信頼できる充電器があるかどうかで快適さが大きく変わります。ここでは、旅行や出張に最適と思う2つのアイテムをご紹介します。
私は出張の際、iPhone、M2 MacBook Air、そしてモバイルバッテリー(SMART COBY PRO SLIM)を持って歩いています。 そのため、20Wと45W、さらにプラスαの充電ポートが必要になります。 ホテルに戻ると、USB- Cで急速充電しつつ、モバイルバッテリーはUSB-Aで充電しています。 (ちなみに、SMART COBY PRO SLIMの最速充電には35Wが必要です。)
この2つの充電器は、出張先や旅行先であらゆるデバイスに対応できるよう、ACコンセントを装備しています。CIOにはコンセントが2つ、UGREENには3つ搭載されています。
UGREENは、1800mmの長さのコードが付属しているので、プロジェクターを使う際の延長コードとしても活用可能です。一方、CIOは55cmの短いコンセントコードですが、本体に巻き付けて固定できるビルトインケーブルを採用しております、荷物をコンパクトにまとめたい方に最適です。 また、重量もわずか220gなので、荷物を軽くしたい方にも最適です。 会議デスクでコンセントを使う際も、複数のポートでシェアできるため、周囲への配慮もばっちりです。
どこでもいつもと同じパフォーマンスを出せる環境を作ろう!
デスクに設置するなら
プライベートに在宅ワーク、プライベートも仕事でも、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど、複数のデバイスを日常的に使うのが当たり前。特にデスク周りでは、自分のライフスタイルに合った充電環境をしっかり整えることで、作業の効率や生産性を大きく向上させることができます。さっそくデスクにぴったりの充電器をを見ていきましょう。
ここでは、AnkerとUGREENの2つのメーカーからおすすめの充電器をご紹介します。デスク周りでは、スマホやポータブル充電器、ノートPCなど、すべてのデバイスを同時に充電できる環境が理想的ですよね。ポート数が少ないと、順番に充電することになりiphoneの充電が終わった後にiPadを充電しようとして、忘れてしまうこともあります。
こんな充電の漏れ漏れを防ぐためにも、十分なポート数と電力を持つ充電器をデスクに常備しておくことが大切です。これ一台で全デバイスを効率良く充電できる、便利なアイテムをチェックしてみましょう!
夜充電し忘れても、朝の準備時間で充電できる環境を作ろう
AnkerPrime Chargerは、USB-Aが2ポート、USB-Cガ4ポートの計6ポートを搭載しており、様々なデバイスを同時に充電するのに最適です。単ポート使用時には最大100Wの電力を供給できます、MacBook Proを約28分で50%まで充電可能。また、複数のデバイスを同時に充電する際には、最大
200Wの出力に対応しており、Power Delivery(PD)技術により、それぞれのデバイスに最適な電力を自動で振り分けます。これにより、効率かつ安全に充電が可能となります。
この充電器がデスクに一つあれば、MacBook Air(65W)をはじめに、iPhone 16(25W)、AirPods Pro 2(7.5W)、iPad mini 6(30W)、そしてモバイルバッテリー「SMARTCOBY PRO SLIM(35W)」 」など、最大5つのデバイスを同時に充電しても合計162.5W。充電器の200Wの出力範囲内に収まるため、すべてのデバイスを一度に効率良く充電できます。
AnkerPrime ChargerにはAnker独自の急速充電規格「IQ」が採用されており充電対象に合わせた充電が可能となってます。また発熱も抑えられており安定した充電が可能です。
一方、UGREEN Nexode 200Wにも急速充電規格のPD(Power Delivery)が採用されており、各デバイスに最適な充電が可能です。ポート数はUSB-Aが2ポート、USB-Cが4ポートと、 Anker Prime Chargerと同じ構成。 複数ポートを使っても、合計200Wまでの充電ができるため、MacBook Air、iPhone 16、AirPods Pro、iPad mini 6、モバイルバッテリーを同時に充電することができます。
ただし、注意点として、4つのUSB-Cポートのうち2つは最大100Wの出力に対応していますが、残りの2つは最大65Wまでとなっております。状況に応じて、適切なポートを選ぶことが必要です。
UGREENに関しては、充電コード一般的なものより太いので取り回しに通いが必要です。
まとめ
この記事を通して充電器の種類や、大切さが少しでも伝われば嬉しく思います。
今の時代、スマホなどのデバイスが生活に欠かせない存在で、日々飛び交う情報に追われる中で時間は貴重です。だからこそ、まずは身近な充電器から見直し、大切なことに時間を使えることを応援します。
充電器はよくセールをやっているので、セール時期を狙って購入して下さい。